目的と使命
当分野は、2012年7月に改称・始動いたしました。私たちは、微生物病原因子を分子レベルで解析し、感染症の発症予防や治療に繋がる研究へと応用したいと考えています。また、歯学部歯学科・口腔生命福祉学科の微生物学・免疫学講義を通じて、口腔から全身までを俯瞰しうる新たな歯科医療人の育成に務めます。さらに、次世代の微生物学・感染症学研究者の輩出を図るべく、大学院生や博士研究員に広く門戸を開いています。
課題と目標
新型コロナウイルスの世界的流行により、感染症研究の重要性が高まっています。ポストコロナの重要課題の1つが「薬剤耐性菌」です。市販抗菌薬の全てに抵抗性を示す「スーパー耐性菌」が出現した一方で、新たな抗菌薬の開発には翳りが見えています。その結果、薬剤耐性菌の感染による死者が、世界各国で数多く報告される事態となっています。また、高齢社会の到来により、歯科と密接な関わりを持つ「誤嚥性肺炎」も急増しています。
そこで、私たちは以下の研究テーマに取り組んでいます。
教育とアウトリーチ
病原細菌の分子レベルでの解析を行い、その解析結果に基づいて、感染症を予防・治療するアイデアを創出し、具現化する基礎研究を展開しています。興味を持たれた学部学生や大学院生さんは、研究室を訪ねてください。随時、見学・説明・実験体験を行います。また、研究成果の社会還元を果たすべく、最新の研究データを基にした小中高生、各種学校、ならびに歯学系以外の大学生向けの授業やセミナーも行っています。問合せは、下記リンクの「問合せフォーム」からお願いします。