2015年5月19日
H27 特別講義その２：歯学科３年
今朝一番から，本年度２回目の『特別講義：結核』を行っていただいています．講師は，新潟大学医学部教授の先生で，国内トップの結核研究者でもあります．歯学部志望の受験生さんからは，「歯学部で結核の授業？」という声も聞こえてきそうですが，若い医療従事者に感染事例が増えています．院内感染を未然に防ぐためにも，十分な知識が必須と考えています．
前年度の学生アンケートの好評を受け，昨年の90分１コマから ２コマへの時間拡大をお願いいたしました．医療現場で再び着目されている結核について，受講生も理解が進んだようです．ご多忙の中，学部を越えて駆けつけていただき，ありがとうございました．
2015年5月16日
臨床実習の患者体験：う蝕治療編
新潟大学歯学部６年生は，日本では極めて珍しい「自験」ができる実践型臨床実習を採用しています．今回は私自身の古いインレー（金属の詰物）を治療し直してもらいます．
指導ライターの先生の指導のもとで，学生さん自身が麻酔の注射を行います．器具の準備や消毒等の様々なステップを患者の様子を確認しながら行います．レントゲンを確認し，ライターと共に診断を行い，処置を患者（私です）に分かり易く説明します．
古いインレーを撤去し，レジン（歯科用の強化プラスチックです）に置き換えます．今回は一部の処置をライターにも手伝ってもらっていましたが，仕上げの調整は学生さんだけで行います．日々，学修していく６年生さんを頼もしく感じながら，診療とリンクさせた基礎科目の授業アイデアも集めることができました．
2015年5月12日
基礎・臨床の統合セミナー
新潟県内の総合病院へ臨床出向をしていた共同研究者の先生が，歯学部に戻って参りました．地域の拠点病院で救急医療に携わった経験をセミナーしてもらいました．大学院で基礎研究を修め，厳しい臨床の現場へ戻った先生のお話は，歯学部の教育に携わる私たちにとって大いに勉強となりました．
来月の『早期臨床実習�供�の授業中で，基礎と臨床を統合する今日のセミナー内容も盛り込もうと思います．セミナーをありがとうございました．
2015年5月11日
H27 特別講義その１：歯学科３年
大阪大学から先生をお招きし，『特別講義』を行っていただきました．阪大歯学部で人気が高い先生の授業は，本学歯学部生さんの学修意欲も喚起したようでした．早速，受講生さんから当研究室への訪問希望が届いています．
講師の先生，「魅力あるご講義と素敵なお土産をありがとうございました．」
次回の『特別講義』は，本学医学科の先生にお願いしています．若い医療従事者で問題となっている「結核」の授業となります．次回も楽しみに待っていて下さい．
2015年5月8日
医学大辞典
医学教育研究の定番である『医学大辞典』が，第20版を迎えました．最新の辞書を読み進めると，進捗の著しい医科学領域で20もの版を重ねた歴史を感じます．先頃，辞書を作成する映画も公開されていましたが，改めて作成・編集業務に携わる出版者の大変さに想いを馳せました．
上記辞典には，執筆を一部担当した箇所もあります．辞書を手に取った学生さんは，どこを担当したか探してみてください．
2015年5月4日
古津八幡山古墳と関連施設
不定期掲載の「新潟紹介」です．新潟大学の新入生さんや受験希望生さんに，「新潟の今」を案内いたします．
新潟市の南端には，1600年も昔の弥生時代の遺跡があります．数週間前から，中央の円墳と周囲の高地性環濠集落の竪穴住居が公開されています．復元整備に際しては，周囲植生の復元回復にも留意されていることが分かります．それにも関わらず，古墳本体にまで立入れることに驚きました．
隣接の新潟県埋蔵文化財センターの出土遺物は，古代新潟が日本海北陸系から太平洋東北系とネットワークを築き，謂わばグローバルな地であったことを感じさせてくれます．
写真の古墳高地性環濠集落の麓には，体験活動型のガイダンス施設「弥生の丘展示館」もオープンしています．「勾玉作り・銅鐸作り・土偶作り・弥生染め」等の室内体験のほか，「弓矢体験・弥生時代の稲作」等の屋外体験などのイベントも開催されています．
2015年4月30日
新潟歯学会の新しい取組み
新潟大学歯学部では，年3回の歯学会発表を行っています．学内の研究発表の他，学外開業医・勤務医の皆さんからの症例報告などが演題にあがっています．
今年度から新たに新潟歯学会賞を設け，大学院生さんの口演・研究成果を顕彰することにいたしました．また，同時に指導教員（教授は除く）の教育表彰も実施することのなりました．
当日の大学院発表では，いつも以上に聴衆も多く，かつ活気が感じられました．夏と秋に口演する院生さんにも，それぞれベストを尽くしてもらいたいと願っています．
2015年4月25日
新潟大学歯学部の卒業生訪問
新潟市中央区で，新たに歯科医院を開業された歯学科卒業生の先生を訪ねました．場所は，新潟県庁南に拡がる新たな開発地域です．真新しい歯科医院の周囲には，やはり新しい住居と種々の店舗も建ち始めています．利便性の良いロケーションですので，これから直ぐにも賑やかなエリアになると感じました．
医院に入ると，清潔で明るい受付けが目に入ります．診療室では，口腔生命福祉学科の卒業生さんも勤務されていました．新潟大学歯学部で学び，研修を終えたスタッフが，新たなチームとして活躍をされています．
患者さんへの丁寧な対応と分かり易い説明，そして，最新設備での診療が展開されていきます．処置の間でも，スタッフとコミニュケーションを取り，患者さんへ追加の説明を行う様子に感銘を受けました．本学卒業生の皆さまが，地域で活躍され信頼されることは，大学で教鞭を取る身にも歓びとなります．今回の訪問では，本当に学ぶことが多かったです．卒業生の皆さま，ありがとうございました．
2015年4月23日
大学間連携講義 → 新潟大学歯学部講義
昨年度末に，文部科学省採択事業の『大学間連携講義』で東北大学と広島大学歯学部の講義を実施しました．他大学での授業実習・各種の教育設備を実見することで，学風の違いやカリキュラムの多様性を感じることができました．
先日，各大学からの授業後アンケートを本学の大学間連携教員の先生から戴きました．他大学学生さんの客観的なコメントは，非常に新鮮で授業改善に繋がる示唆に富んでいました．早速，今年度の新潟大学歯学部講義に，授業改善案としてフィードバックを行っています．『大学間連携講義』で準備した資料にブラッシュアップを掛けて，本学授業を進めています．アンケートに記載してくれた連携大学の学生さんと，担当教員の皆さまにお礼申し上げます．
2015年4月17日
早期臨床実習 �� → �� → 実践型臨床実習
朝一番から，４月に入学した新入生さん達が，新潟大学総合病院の歯科外来に集合しています．今日は，『早期臨床実習�機�が行われる金曜日です．真新しい白色の長白衣に身を包み，先輩たちが臨床実習を行うエリアへ進みます．最終年度の臨床実習課程に進級すると，学部カラーの緑色の白衣を授与されます（↓）．
既に，種々の経験を積んだ６年生さんは，ライターの指示・監督の下で新１年生さんを指導し，彼らの口腔内検査や印象採得（歯の型を取ることです）を行います（↑）．その間には，歯学部カリキュラムの体験談やアドバイス等も交わされ，後輩と先輩の絆が醸成されていきます．まさに，屋根瓦式の指導が実践されています．私は，２年次授業の『早期臨床実習�供�に備え，基礎と臨床科目を統合的に学べるような題材（↓）を採取していきます．
その横では，６年生さんが，自験型の実践型臨床実習に従事しています（↓）．新潟大学歯学部では，良質な歯科医師を育成・輩出するために，学部スタッフを挙げて様々な実習や講義に取組んでいます．そして，その意義を理解してくださる 来院患者さまのご協力を得ることができています．これら特色ある歯学部教育に興味を持たれた受験生さんは，夏以降に行われる「オープンキャンパス」や「大学説明会」に参加してください．
2015年4月15日
H27 歯学科３年生の授業：Niigata StAgE Ver. 2
今年度の授業でも，Niigata StAgE Ver. 2 を使用しました．このシステムでは，普段は講義中での使用が制限されている『学生さん自身のスマートフォン』を授業で使います．科目に対する興味や習熟度，そして学ぶ意欲を向上させる狙いがあります．その感想をアンケートで受講生さんに記してもらいました．右下のリンクをご参照ください ↓．
2015年4月14日
H27 新潟大学歯学部 新入生合宿研修 その４
長い１日を終え，楽しい夕食時間となりました．とは言っても，食べる時間もそこそこに，先輩達がクラブ紹介に参加してくれます．アクセスの悪い会場にも関わらず，歯学部全体の約半数もの学生さんが集結してくれました．規模が小さな学部ならではの後輩と先輩の結束こそが，歯学部生活の魅力であろうと思います．
……… 合宿２日目の朝となりました．
昨日の雨も上がり，学年代表を学生さんだけで相談して選びますが，初日グループワークの成果でスムーズに選出されました．
最後の最後は，将来の医療人として大切な命の大切さを一次救命実習を通して学びます．やはりグループで協力し，助け合いながら実習を進めていました．これから卒業までの間，そしてその後も同級生と力を合わせて様々な体験を重ねてください．
準備・運営をしてくださりました，委員長と学務係職員さんに感謝いたします．
