2015年6月23日
H27 特別講義その3:歯学科3年
本日の『特別講義』の課題は, 新潟大学医学部ウイルス学分野の先生によるHIVでした.医学部の授業に伺った際に,「分かり易く熱心に教えてくださる先生」という医学科生さんの情報を得ていましたが,噂に違わない熱意溢れるご講義でした.
歯科医療の現場でも重要なHIVとその感染疾患である後天性免疫不全症候群について,ご専門の知識を基本から丁寧かつ論理的に教えていただきました.私たち教員の参考になったのは,学生さんと質疑・討議を交わすことで,受講生の興味を喚起し,更に自ら学ぶ力も育みながら講義を展開していく様式です(↓).写真のように,学生の視線にご自身の目の高さを合わせる等,緊張を和らげ生徒の意見を引き出す工夫が随所に感じられました.
最後の10分間で,『まとめ』として内容復習を行い,記憶の定着を図るスタイルもMID授業に取り入れたいと感じました.歯学科学生さんが,1時間30分を短く感じる程に集中し,受講していたよう感じられました.お忙しいところを『ありがとうございました.』
2015年6月22日
H27「口腔細菌学試験」・「ウイルス学試験」のお知らせ
H27「口腔細菌学試験」・「ウイルス学試験」のお知らせ
歯学科3年の皆さんへ:本科目試験を以下の要項で実施いたします.
範囲1:口腔細菌学(100点)
範囲2:ウイルス学(100点)
教科書:「口腔微生物学・免疫学(第3版)」医歯薬出版
日 時:平成27年6月30日 午前9〜11時(合計120分)
場 所:第2講義室
備 考:「口腔細菌学試験」・「ウイルス学試験」の問題と解答用紙は,まとめて配布します.
どちらから解答を進めても構いません.解答時間は,両方の試験を併せて120分です.
試験開始の5分前には,左前方から出席番号順に着席のうえ 待機して下さい.
2015年6月15日
『特別課外授業』の試み
6月から歯学科の『特別課外授業』を始めました.学生さんからの「学びたい」というリクエストに応えての企画であり,自ら学ぶスタイルを重視し,講師陣は学修ファシリテーターという位置付けで立案しました.
5月の課外から講師の先生達と複数回のWSを開き,授業の進め方や資料書式の統一を進めました.受講前後のアンケートからは,概ね満足のできる授業であることが分かりました.次は,アンケートに記載された細かな修正希望を反映し,より良い授業に仕上げていきます.
受験生の皆さんは,夏休みに向けて進路選択にも取組んでいると思います.新潟大学歯学部では,自主的な学びを育むことに力を入れています.教員は研究や臨床の研鑽に加え,教育力の向上にも継続的に取組んでいます.私たちが育成した人財は,20年先の新潟大学や歯科界を担うと期待し確信しているからです.
このような本学部に興味を持った受験生さんは,オープンキャパスや大学説明会に来てみませんか?会場にて,様々な疑問・質問に対応いたします.
2015年6月11日
島根大学の講義
前日の島根大学大学院セミナー後は,医学部3年生の授業を担当いたしました.130名という大人数の学生さんが熱心に聴いてくれました.授業後の質問に来てくれた学生さんからは,医師を目指す熱意と聡明さを感じました.
授業後の帰路では,大学近郊の『古代遺跡』を案内していただきました.歴史を重ねてきた出雲ならではの古墳が,医学部キャンパス周囲に散在しています.そして,古墳や遺跡の数が多く日常の一部となっているためか,道路脇から柵も無い状態で遺跡へアクセスでき,更には古墳内部までが解放されていました.
90分という時間枠であったため,細かな教科書記載の説明よりも自主的に学修する意義に重点をおいた講義といたしました.各論について,質問・疑問を抱いた学生さんは本HPから問合せをしてください.
2015年6月10日
出雲の国にて
島根大学の先生からお招きいただき,出雲市を訪れました.空港バスの運転手さんが,待ち時間に楽しく話し掛けてくれる等,暖かい土地柄が伝わってくる街でした.5年前の学会で訪問した際と比較し宿泊先も増えており,また観光客も多くなっている印象です.伺うと,出雲大社「平成の大遷宮」や「石見銀山世界遺産登録」を契機に賑やかさが増したとのことでした.
到着した日は大学院セミナーの機会をいただき,MIDの立上げから研究内容の概説,新潟大学歯学部の若手中堅の新しい取組みを紹介いたしました.
研究内容に関する質疑に加え,新たに医学部微生物学講座へ赴任された教授の先生とは,ラボ立上げについても討議することができました.貴重なディスカッションをありがとうございました.
2015年6月8日
若手主体の新潟大学歯学部ネットワーク型教員組織
新潟大学歯学部では,『国立大学改革』のフラッグシップ的な取組みとして教員組織の大変革を推進しています.前年度に,ミッションの再定義を掲げる際の自己点検から,旧来までのヒエラルキー型組織は役務を終え,新たな時代の課題に対応できる組織形態が必要だと考えていました.
そこで,歯学部建物の大改修に併せ(↓),ハードとソフトの一体改革を展開することにいたしました.時代時代の歯科医学の課題に対し,柔軟に対応できるレジリエンスなユニット構成を持ち,さらに分野横断的で統合的な発展性を有する組織形態として,新潟大学歯学部ネットワーク型教員組織を提案・推進しています.
さらに,20年先まで持続可能な改革とするべく,本改革の主役は20代〜40代の若手中堅人財にしています.週末も新潟大学歯学部の若手中堅人財で,分野横断的かつ統合的な『2015年春の勉強会』を企画しました.フレームに収まりきらない若手中堅の参加者数26が,私たちの強みです(↓:右まで拡がっています).全国歯学部No1の若手中堅の活気であると確信しています.
私たちは文部科学省『第3期中期目標期間における国立大学法人』の主役となり,さらに輝く魅力的な新潟大学歯学部を目指します.在学生の皆さんも大学院進学し,一緒に新しい歯科領域を開拓してみませんか?
また,受験生の皆さんも新たな仲間として歓迎いたしますので,意欲を持って選抜試験に臨んでください.
2015年6月5日
総合大学としての楽しみ
新潟大学には,市内中心部の医歯学系キャンパスの他にも,郊外の総合キャンパスがあります.今日は,別キャンパスの農学部から「野菜の苗」販売が来ました.
学部内移動の際,目に留まりましたので,ついつい数株を購入しました.さまざまな野菜の元気な苗を50円という価格で入手できるのが,農学部を有する総合大学の楽しみと言えます.その他にも,美味しく安全な「コシヒカリ」や「ジャガイモ」,「枝豆」等も学内で購入できます.
2015年6月4日
大阪大学の授業
前職の大阪大学で,歯学科3年生さんを対象とした「免疫学」授業を行いました.自分自身も受講した部屋に立つと,かつて魅了された授業を思い出すことができました.
現在の歯学部学生さんにも,その素晴らしかった授業をアレンジし,かつ新潟大学で取組んでいる改善授業もミックスして,「免疫学」の重要性と楽しさを説明しました.
事後の無記名アンケートを確認すると,講義のポイントと自ら学ぶ大切さは十分に伝わったように思いました.真摯に学ぶ学生さんが多いクラスであると感じました.
2015年6月1日
講義レポート:全学共通教育編
5月22日の午後に,「全学共通教育 Gコード授業」を担当いたしました.いつもの医歯学系 旭町キャンパスから移動し,五十嵐キャンパスで人文社会学系・自然科学系の7学部の学生さん,留学生さん,抽選で選ばれた市民の方に講義いたしました.
本日,その課題レポートを受領しました.約100人の受講生さん全員が,丁寧にしっかりと自分の考えを記載していました.紙面に記された質問には回答しますので,しばらく待っていてください.また,次年度の授業改善に繋がるようなコメントもありがとうございました.
2015年5月28日
ペンシルバニア大学の訪問記
先日,米国ペンシルバニア大学を訪問した本分野教員のレポートです.
はじめに,大学のあるフィラデルフィア市内について紹介します.下写真はフィラデルフィアの市庁舎で,今でも現役で稼働しています.全米で最も高い「ルネサンス様式の石造建築物」になります.泊まったホテルから20分ほど歩いた場所にありました.
次の写真は,アメリカ独立宣言が行われた建物ですフィラデルフィアが合衆国誕生の地として知られる所以になっています.『ユネスコ世界遺産』としても登録されており,上写真の市庁舎から約10分の場所です.
3葉目の写真は,ペンシルバニア大学の歯科外来玄関と受付です.大学の規模にも関わらず、歯科の規模が小さく見えるのは医療制度の違いによるものでしょうか? 歯科の創設に多大な貢献をしたエバンス博士にちなんで,エバンスビルディングと名付けられています.
今回は,私の留学時代の恩師であるHajishengalis博士やスタッフの皆さんと研究ディスカッションを行いました.日本人の優秀なポスドクを募集しているそうです.ペンシルバニア大学の歯科は,臨床・研究双方の大改革に成功し,世界屈指の歯科として知られていますので,留学先としてもお薦めです.
2015年5月27日
歯学科3年次「細菌学試験」結果
2015年5月22日に実施した 歯学科3年「細菌学試験」の結果を掲示しました.発表場所は,歯学部H棟4階「微生物感染症学分野 医局」です.医局内のホワイトボードに掲示しています.
教員からのコメント:今回の試験では,合格基準点に満たなかった学生さんが数名いました.次からの「口腔細菌学」等では授業方法を更に工夫し,全員が十分に理解できるよう取組みますので,学生さんも適切な学習時間の確保に努めてください.勉強方法の助言等は個別にも対応しますので,今回分からなかった点は質問に来てください.
2015年5月22日
講義日和
本日午前は,新潟大学医学部の授業を行いました.医学科定員の増加に伴い,130名近い学生さんが1クラスに在籍しています.少人数制の歯学部授業に慣れている身としては,全受講生の表情を把握するのに時間が掛かりました.
医学系基礎科目の授業ですが,将来の臨床現場とどのようにリンクするかを導入に用いながら講義を進めました.また,医科歯科連携の感染制御の実例紹介の際には,将来の連携が期待できる熱い視線を感じました.事後アンケートでは,自ら学ぶ必要性を十分に理解してくれたことが伺えました.未来の医療を担う130名のモチベーションアップに繋がったことを嬉しく思います.
午後からは,歯学科3年生の試験でした.更にその後は,別キャンパスへ移動し,全学共通教育のGコード授業を担当いたしました.医歯学系以外の理学・工学・農学・法学・経済・教育の学生さんに加え,年配の市民の方も聴講に訪れていました.有り難いことに,希望倍率が高く,抽選を経て専攻してくれているとのことでした.他分野の学生さんのレスポンスは,歯学部での授業を見つめ直す良い契機になりました.