2014年11月6日
20年先の教育研究活動を見据えて
国立大学改革プランを契機として,新潟大学歯学部で中堅若手研究者のPI化に向けた試みを始めています.先週の財務省財政制度等審議会において,「国立大学改革」「科学技術関係予算」が議論されていましたが,『共用化の一層の促進』がこれからのキーワードになると考えています.基礎研究分野については,テーマが異なっても類似の研究設備を使うことが増えています.したがって,「類似設備が多数整備されることの非効率性に鑑み,高額な汎用大型研究設備の計画的整備と共用化を促進することが,研究費支出の効率化と分野融合的研究といったアプローチに繋がる」という客観的なご指摘は尤もだと感じています.
本学歯学部では,既に先行して中堅若手研究者のPI化に連動させた分野融合&ネットワーク化を進めていたところでした.新しい試みであるため,中堅若手研究者の意識改革や目的共有化をじっくりと進めていますが,進捗の象徴として中堅主体で汎用大型研究設備の計画的整備の実績(↑)ができました.今日と明日も,その設備を複数分野で使うことになります.さらに,次年度には,これら改革プランの効率的な運営を目的とした新教育研究棟が竣工される予定です.新潟大学歯学部では,20年先を見据えた歯学教育研究と従事人材の育成を進めて参ります.
2014年11月5日
H26基礎科学演習:第六日目
本日の『基礎科学演習』では,PCR電気泳動したDNAを精製します.そして,各種のDNA精製方法を比較し,長所短所を調べ 原理等を理解してもらいます.
まずは,試薬のマニュアルを読みます.実験英単語を楽しく和訳しながら,ライターから原理や試薬成分の説明を受けます.
個々人が担当する手技に従ってDNAを抽出精製します.最終段階では,誰の方法が一番効率が良いのか定量を行います.楽しみながらDNA実験の基礎に触れながら,同じ実験項目であっても 様々な原理とアプローチが有ることを知ってもらえたかと思います.
2014年11月4日
2014年 新潟歯学会 第二回例会のご案内
今週末の11月8日(土)は,『新潟歯学会 第二回例会』が開催されます.歯学部の大規模改修工事の第二期が完了しており,4月の第一回例会時と様変わりしたキャンパスをご覧いただけるかと思います.
大学院最終年時の研究発表もあります.多数の皆さまのご参加をお待ちしています.
2014年10月31日
2014 課外実験
昨年度の『基礎科学演習』で,当ラボを選択した歯学科3年生さんが,放課後に実験を行っています.
夏季休暇期間の頃から,実験補助を始めていました.後期授業が始まってからも,授業や部活との時間配分を工夫して,実験を継続しています.
今では自分自身で結果を考察し,次ステップに向けた意見を話してくれるようになりました.そして,立派なラボメンバーと認識されるようにもなっています.
2014年10月30日
H26基礎科学演習:第五日目
やはり,風邪が流行っているようです.『基礎科学演習』の履修学生さん1名が,体調不良で早退となりました.「まずは,しっかり治してください.お大事に」
今日は他の学生さんで,前回に実施したはじめてのPCRを電気泳動し,結果観察を行います.
電気泳動の待ち時間には,歯学部ならではのカリオスタット実習となります.本学総合病院では取扱っていませんが,他大学・保健所や開業医さんで使用していることもあります.そこで,一度は体験してもらおうと企画しました.
下写真は,[学部学生さん達に教えるTA院生さん]を監督する教員の様子]をさらに見守る年長教員]が撮影したものです.教育力も順に培ってもらえればと願っています.
2014年10月29日
カゼに注意
新潟の秋は,強風が吹きます.本学キャンパスの駐輪場でも,自転車が風に煽られ転倒していることがあります.
また,新潟は秋になると,急に気温が下がります.そのため,風邪をひきやすくなります.当研究室でも,風邪が流行り始めています.
今朝のラボは,ひっそり閑という感じです.皆さまも『風』と『風邪』にはお気をつけください.
2014年10月27日
2014 新潟大学歯学部 西日本県人会+
2014 新潟大学歯学部 西日本県人会 Plusが開かれました.企画・準備は,歯学部の学生さん達です.いつもの西日本出身者だけでなく,様々な出身エリアのメンバーが集いました.歯学科と口腔生命,学部生・大学院生と教員がバランスよく席分けされ,授業や実習では聞きにくい質問や相談したいことの情報交換ができました.
先日の大学説明会で,保護者の皆さんが心配されていることを伺っていましたが,今回参加の学生さんは同級生や先輩後輩とも良い人間関係を築き,大学の課題と前向きに取り組んでいることが確認できました.美味しい食事と楽しい会話で盛り上がりながら,次の保護者会で良いお知らせが出来ると安心もいたしました.
幹事の皆さん,ありがとうございました.
2014年10月24日
医学研究科 特別講義
本学医学部細菌学教室100周年を記念した特別講義が開催されました.先々代の医学部教授で,前職中にお世話になっていた先生が特別講師を務められました.
20年近く前の本学のエピソードから始まり,2013年迄の一連の研究内容を概説してくださりました.会場は,竣工間もない新潟医療人材育成センターでした.
歯学部からも,講師の先生を私淑する中堅若手に加え,20年前に共同研究をされていた教授の先生たちも聴講に駆けつけました.40年にも及ぶ研究活動から導きだされた研究者哲学で,講演を閉めて下さいました.本日のメッセージを一同しっかりと受け継いで参ります.
2014年10月23日
平成26年度第1学期「学生による授業評価アンケート」調査結果
新潟大学公式フォーマットの平成26年度第1学期「学生による授業評価アンケート」の調査結果が集計・公開されました.本学では,学生アンケートや授業改善プログラムを用いて,より良い講義・より魅力的な授業への展開を目指しています.
私たちMIDの授業に対しましては,全体的に高い評価回答を得ていました.特に,『7:理解のしやすさ』,『10:質問への対応』,『11:教員の熱意』,『12:教員の説明』の項目では,8割の受講学生さんから最高ポイントの評価をいただきました.しかしながら,『2:授業中に質問をした』については,標準を少し上回る程度の評価でした.前年度にも,質問をしやすい授業を行おうと課題設定しましたが,まだまだ授業の改善が必要なようです.
学生さんには,複数回の教室オリジナル アンケートにも協力してもらい,授業中に質疑を交わしやすい方法を模索しています.次年度は,更なる講義のレベルアップを図ります.各種のアンケートへの回答,ありがとうございました.
2014年10月22日
H26基礎科学演習:第四日目
『基礎科学演習』の履修学生さん達が来ると,ラボは一転して賑やかになります.
これまでに準備した試薬と試料を使って,今日から実験を行います.演習前半期間は基本的な手技を身に付けてもらい,後半期間に各自のオリジナル研究を進めてもらう計画です.
当分野の『基礎科学演習』は,学部内で最も実験時間が長いと思います.そのうえで,科目選択をした学生さん達からは,とても熱心で意欲的な姿勢が伝わってきます.もちろん,指導教員とTA院生さんも丁寧で熱い指導をしています.
2014年10月21日
研究費の申請締切
次年度の研究費申請の学内締切を迎えました.今回は,URAの立場から基盤B初申請の先生を中心に添削業務を行いました.来春に,皆さまから吉報を聞かせていただけることを楽しみにしています.
大学近郊の白山神社の境内もすっかりと秋色を呈しています.科研費の採択を祈願して参りました.
偶然ですが,歯学部にもご縁がありそうな神社のようです.
2014年10月17日
第51回日本細菌学会中部支部総会
「第51回日本細菌学会中部支部総会」が,北陸大学薬学部キャンパスで開催されました.中部地方は,大きな面積に渡り拡がっています.そこで,本支部会では,日本海側と太平洋側の大学が,隔年で主催校を順番に受け持つというルールになっています.
金沢市郊外の北陸大学薬学部は,手の行き届いた美しい樹々と花に囲まれています.会場は,木の温もりに溢れた新しい講堂でした.MIDは,初日2番目のセッションで4つの口演発表と次セッションの座長を行いました.ご質疑いただいた先生方に,御礼申し上げます.
先々週に伺った「中国四国支部」,これまで所属していた「関西支部」ともカラーが違っており,まずは「中部支部」のスタイルを学んでいこうと思います.そして,各支部の長所を融合した支部を目指したいと考えています.
最後になりましたが,本支部会を準備・運営していただいた北陸大学薬学部の皆様に深謝いたします.