2014年4月17日
歯科総合診療部の体験レポート その3
予診診療台への誘導は,分かり難かったかもしれません.予診チェアが,扉から右,右、そして右に曲った場所にあるため入口からは見えません.そのため,歯科総合診療室の扉を開けてから,直進するのか・右へ進むのかで悩みました.扉を開けた正面のこのチェア( B-1 ↓)は最初に視界へ入る一方で,柱がありスペースが他よりも狭いため,「予診向きなのでは?」という私見を抱いています.診療科の皆さま,いかがでしょうか?
新しい病院であるため,予診チェアや器具類も新規格で揃えられており,清潔かつ使い勝手も良さそうです.歯科診療の「基本セット」は,自分の学生時代から随分と進化を感じ,バットに見入ってしまいます.
患者さんが氏名を述べる貼紙に促され,予診の研修医さん(歯科医師試験に合格したての先生です)と自己紹介をし合って診査が開始されます.医療事故防止の気遣いに感心します.
2014年4月17日
歯科総合診療部の体験レポート その4
予診担当の研修医さんは,OSCE試験(歯科5年次の実技試験)で学んだ一般的・普遍的な問診課程を丁寧に実施してくれます.しかしながら,患者さん一人一人で異なる『主訴』に関することを詳しく尋ね,診査することが不慣れな様に思えます.マニュアルに従って普遍的な診査をすることも重要ですが,来院された患者さんの訴えを真摯に解決しようと云う意識も非常に大切だと考えます.
『主訴を解決してから帰宅してもらう』が,基本であろうと考えます.
また,その後の医員の先生(研修課程を終えた歯科医師さん)にも感じたことですが,患者さんと向き合い その目や表情の変化を確認しながらの説明することを心掛けると更に良くなりそうです.歯学部の授業や実習では,この様な点をしっかりと伝えていこうと思います.それから,研修医さんや学生さんは,背中にも目をつけましょう!患者さんは,思いがけないタイミングでドクターを見ているものです.
学生さんによる診療(大学病院は医歯学生の教育機関でもあります)への同意書についての説明を歯科総合診療部の責任者の先生から受けます.「さすが指導教員!」と云う見事な説明でしたが,見学していた研修医さんや学生さん達はそのことに気付かれたでしょうか? まず患者さんの正面に立ち,患者さんと同じ視線の位置に姿勢を整え,聞き手の理解度を表情から把握しながら話しを進めるスタイルは,よほど意識して見学しない限り身に付かないと思います.
2014年4月17日
歯科総合診療部の体験レポート その5
いよいよ,主訴に併せた診療科の指導教員と学生さんから診療を受けます.
新潟大学歯学部では,本当に学生さんが実際の診療に取り組みます.多くの歯学部では,最終年次の臨床実習は見学のみとなっています.この実践型臨床実習は,指導する先生方の負担が大きくなります.それでも,学生さんにとっては非常に得るものが多く,良質な歯科医師の輩出へと繋がるため,結果として患者さんのためにもなります.「指導教員の皆さま,本当にご苦労さまです!」
基本に忠実で 決して妥協しない学生さんの初々しい診療は,大変に好印象で気持ちが良いものです.やはり,時間をしっかりと掛けた診療や丁寧な応対は,患者さんにとって一番嬉しいことだと思います.そのうえ,学生さんの診療は,指導教員の確認のもとでワンステップずつ進むので安心感も抜群です.
2014年4月17日
歯科総合診療部の体験レポート その6
本来は,患者さんが目にするところではないかもしれませんが,電子カルテの記載課程も見学させてもらいました.写真のように,学生さんが記載をしています.
その後で,指導教員が確認し承認を与えています.カルテ記載も,学生時代にトレーニングされることは極めて大切です.カルテが不十分であれば,いざと云う時に患者さんの不利益となるからです.
最後に,次回予約を取ってから,会計へ向かいます.会計も長い列に並ぶ割には,待ち時間が5分少々です.新しい病院であるが故の電子化の恩恵を感じました.
本レポートを読まれ,歯科総合診療部での学生診療に興味を持たれた方は,一度学生さんの診療にご協力をいただけないでしょうか? 万が一,ご自身に合わない場合でも,何時でも通常のドクター診療へ切り替えができます.良質な歯科医師の輩出のために,ご協力頂ければ幸いです.
2014年4月16日
課外の研究活動:H26年度版
4月11日の歯学科3年次の授業にて,『医学科5年生さんによる特別授業』を行いました.彼らは,昨年度に当MIDにて課外研究を行った後に,医学科カリキュラムの基礎医学実習の際に海外ラボで本格研究を体験してきました.
本日,その特別授業に刺激を受けた 歯学科の学生さんが実験を見学に訪れました.
大学院生さんの実験を見学しながら,様々な会話を楽しんでくれた様に思います.次は,先行して課外研究を行っている歯学科の上級生さん達の実験日に来てもらい,課外研究体験を行ってもらう予定です.
『学生さんによる授業』は初めての試みでしたが,想像以上に後輩学生さんの学修意欲を高め,向学心と研究心を掻立ててくれたように感じています.聴講者の心を動かし,行動まで変えてしまう授業は簡単にできるものではありません.そういう点からも,今回の医学科5年生さん達は,素晴らしい才能を有していると感じました.
2014年4月16日
新潟大学でも桜が咲いています
新潟大学の医歯系キャンパスでは,様々な大型工事が続いています.そのため,構内のさくらの木々は,それらの多くが工事用の安全柵で遮られています.
その中にあっても,一部のさくらは,綺麗な花を登下校の学生さんに見せてくれます.
関東や関西地方と比べると,少し遅れた開花ですが,春らしい彩りを新潟へ運んでくれました.週末には,キャンパス近郊の白山神社でさくらが満開となり,新潟市内中から人が集まるそうです.2年に進級し,医歯系キャンパスへ移動した皆さんは,出掛けてみてはいかがでしょうか.
2014年4月15日
新潟県立新発田病院にて
新潟市の東に位置する新発田(しばた)市には,地域の中核病院として設立された県立新発田病院があります.これまでに,新発田病院からは,様々な研究用試料を提供して頂きました.
昨日は,新発田病院において『微生物学』の講義を行いました.地域を支える学識に優れた医療人,そして患者さんを第一に考える医療従事者となるよう 希望と期待を述べて来ました.
MIDは,新潟県各種病院の立派な建物や設備に負けない人財の育成に寄与していきたいと考えています.
2014年4月13日
H26 新潟大学歯学部 新入生合宿研修 その1
新潟大学歯学部では,新入生の入学1週目の週末を利用し,合宿形式の研修会を行っています.会場の新潟市西区のメイワサンピアには,会議室と宿泊設備が完備されており,様々なガイダンスやグループ演習を行うことが可能です.また,プール・テニスコート・バスケットコート・屋外キャンプ設備等が併設されているため,懇親目的のレクリエーションへ展開することもできます.
さて,本合宿では,個人研修パートとグループ研修パート,そして懇親会の構成で企画されています.教員と事務スタッフの自己紹介の後に,全体的な合宿研修の流れを説明し 研修本体へと進みます.
最初の個人研修では,外部専門機関の作成した『ジェネリックスキル評価試験』を受験します.現時点での自分の強みと弱みを把握することで,学生生活の学修計画を作り上げる参考にして欲しいと思います.
2014年4月13日
H26 新潟大学歯学部 新入生合宿研修 その2
つづいて,一番の盛り上がりを見せるグループ研修を行います.試験を受けた会場の机を動かし,全員でグループ演習用に配置換えを行います.
そして,グループを組むことになった同級生と自己紹介で結束を固め,真っ白な発表用紙に向き合います.とは云っても,開始直後は皆がぎこちなく,そして会話も少なく 時間だけが過ぎて行きます.
途中で行き詰まったり,大きな方向転換があったりと紆余曲折を経ながら,全員の知恵とアイデアを盛り込みんだ発表課題を仕上げます.課題を完成させることで,自然と「発言力」「議論力」「協調性」,そして「友達力」が醸成された様に思えます.
2014年4月13日
H26 新潟大学歯学部 新入生合宿研修 その3
ラストスパートは,各グループとも素晴らしいものがあります(「最初がスロー過ぎたのでは?」というご意見も有りましたが...).
制限時間ギリギリで仕上げたポスターを掲げて,発表コーナーに挑みます.
昨年度は,司会の先生が指名しない限り質問が出ませんでしたが,今年度は学生さん自らが挙手をし,質疑が行われました.無事に発表が終わる頃には,空腹を感じたのではないでしょうか.初日の最後は,夕食と先輩との交流です.
2014年4月13日
H26 新潟大学歯学部 新入生合宿研修 その4
夕食の頃には,いくつもの課題を終えて 新入生さんも笑顔となります.
しかしながら,ゆっくりと夕飯を食べ終える時間はありません.多数の先輩たちが,歓迎とクラブ勧誘のために,食事会場の裏手へ集結しています.
そして,息つく暇も無い程に,数多く有るクラブの紹介と勧誘が行われます.どうぞ,同級生だけでなく,先輩たちとも仲良くなって歯学部生活を楽しんで下さい.もちろん,来週からの授業もしっかりと頑張って下さい.
保護者の皆さま:この様に,お子さん達は新潟大学歯学部の一員として,新しい歩みを始めています.心配なことも多いと思いますが,学生さんの様子を発信して行きますので,お子さん達の日々の成長を見守り下さい.
2014年4月11日
H26 歯学科3年次講義のはじまり
本日から,歯学科3年次の微生物学の授業が始まりました.最初の講義では,当科目に対する学修意欲を高めるための話に重点をおきました.『良き歯科医療人/研究者/教育者』を目指す志が,それぞれに芽生えてくれればと願っています.
さらに,主体的な学修意欲の向上を目指すべく,本日講義の最後には 新たな試みをしました.MIDにて課外研究を体験に来ていた医学科5年生さんに,出張授業を行ってもらいました.15〜20分ずつの時間で,医学科5年生さん二人に 学生視点で自ら学ぶ楽しさ・挑戦する素晴らしさを伝えてもらいました.
ヨーロッパに短期海外実験へ挑戦した体験談(↑)を「分かりやすく・楽しく」話してくれた学生さんと,アメリカ西海岸へ海外研究しに行った経験(↓)を「熱意を持って・親しみやすく」教えてくれた学生さんの勇姿です.歯学科3年生さん達も,非常に熱心に聴講しており,将来の医歯学連携へと繋がる可能性を感じました.
本講義では,歯科医師に必要な最低限度の知識を概説するだけでなく,アドバンスドに挑み 主体的に学修する重要性を伝えていきたいと考えています.